さぁ今日は高配当株式投資に関してお話します。
高配当株投資が好きな人多いですよね、特に日本人は好きなのではないでしょうか。
高配当で優良な株をずっと持ち続け、配当をもらい、その配当で更に株を買う。
いずれは不労所得のみで生活、FIREというやつですね。
最高に夢があります。
しかし、高配当株への投資はそんなに甘くありません。
結論から言うと、やめておいた方がいいです。
なぜなら、あなたが思っている以上にお金が増えないから。
今回の記事では高配当株式への投資は「なぜやめておいた方がいいか」を解説いたします。
※本記事の内容は特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。
※投資は自己責任でよろしくお願いいたします。
高配当株式投資をやめておいた方がいい理由は4つです
- 手持ちの資金がたくさん無いと実感できない
- 長期保有が条件なので売ることが出来ない
- 配当は無配や減配に陥る可能性あり
- 成長株投資に比べてつまらない
手持ちの資金がたくさん無いと「高配当」を実感できない
高配当株式投資とは定義があいまいではありますが、年2%以上の配当を出している株への投資です。
ですので、少額で投資したところで高配当を実感することは難しいでしょう。
日本の高配当で有名な会社は日本たばこ産業でしょうか。
- 2914 日本たばこ産業 配当利回り4.96%
約5%なので、100万円投資すれば1年で5万円の配当がもらえるということですね。
「結構もらえるじゃん」と思うかもしれませんが、1年で5万円ならアルバイト一つ増やした方が稼げます。
まぁ放置しているだけで「お金がもらえる」というメリットはありますけどね。
また株本体の値下がりリスクもあることを忘れてはいけません。
株は常に売買されています、買う人が多ければ上がり、売る人が多ければ下がります。
どんな人気株でも状況により売られるので、株本体の損が原因で、もらった高い配当以上にお金が減ってしまう可能性を覚悟しなければいけません。
ただ、長期的に見れば株は上昇していくものなので、「絶対売らないぞ!」という意思があれば大丈夫でしょう。
皆さんの握力が試されますね。
長期保有が条件なので売ることが出来ない
株式投資で稼ぐには二つの方法があります。
- 長期保有して配当で稼ぐ
- 株を売買して稼ぐ
高配当株式投資では、売買するということは難しいです。
なぜなら、長期保有で配当をもらい続けることが重要だから。
決して売買できないわけではありませんが、手数料がかかるのでオススメはできません。
しかも売買益を狙うのであれば、高配当を出している会社は不向きです。
配当をだしている会社は成長が緩やかなことがほとんどですから。
つまり成熟しきっている会社ですね。
ぶっちゃければ売買益(トレード)の方が稼ぎやすいので、狙うのなら若い成長株(グロース株)を買うことをオススメいたします。
配当は無配や減配に陥る可能性あり
配当は永遠に出すことを確約されたものではありません。
減配もしくは、無配になることがあります。
なぜそうなるかというと、これは会社の経営状況が悪いことが原因だったりします。
配当は成熟した会社が、自社の安定したビジネスで得た利益を株主に還元していることから成立します。
ですので、業績不安定な会社は配当を出していても減配するリスクがあります。
【任天堂の1株当たり配当金推移】
- 2014年03月期 100円
- 2015年03月期 180円
- 2016年03月期 150円
任天堂を例に出しました、配当が不安定なのは業績が主力となっているゲーム事業によって左右されるからですね。
景気に影響を受けやすいわけです。
他にも、配当を無理して出している会社は特に要注意ですね。
無理しているかどうかは、配当性向を調べることで確認できます。
大体が業績に見合っていない高すぎる配当を出している会社です。
成長株投資に比べてつまらない
高配当株式投資は株価が安定していることが多く、成長株投資に比べると刺激が弱い。
成長株のすごいところは1日で株価が10%以上も上昇することがあるところです。
勿論その逆もあり得るわけですが。
良い決算を出した銘柄なんかは得に「買い」が殺到します。
最近(2024年2月)で言えば米国のNVDAが素晴らしい決算を出しました。
株価は翌日なんと+16.40%という驚異的な上昇です。
同社の株を持っていた人は高配当株式投資で長い時間かけて稼ぐ分を、ほんの数日で稼げてしまったわけです。
このことから高配当で稼ぐのは刺激が少なく、ゆっくりと時間かける投資方法なので、「つまらない」と感じる人は多いでしょう。
高配当投資のコツ
ここまで話して、それでも高配当投資をやってみたいという人にコツを解説します。
主に配当を出している会社の選び方です。
- 高すぎる配当を避ける(5%以上)
- 減配無配を一度でも行った会社は避ける
- 理想は連続で増配している会社を選ぶ
- 景気に左右されにくいセクターを選ぶ
- チャートを見て長期で値上がりしている会社を選ぶ
上記の特徴を考慮すると、日本株で言えば「花王」とかが有名ですね。
毎年しっかりと配当をだし、更に連続増配銘柄となります。
生活費需品等を販売している会社なので不景気でも強いです。
ただし株価がいまいち冴えないので、値上がり益は長期で見ないと期待できません。
私の結論として高配当投資は個別株では無く、分散投資できる投資信託(ETF)選択するのがベストでしょう。
優良商品を一部紹介します。
- VYM(米国高配当銘柄詰め合わせ)
- VIG(米国連続増配銘柄詰め合わせ)
- 1489 日経高配50
- 1478 iS高配当
高配当株式投資は稼げないのでやめておきましょう
まとめると高配当株式投資をやめておいた方がいい理由はこんな感じです。
- 配当金だけであまり稼げない
- 減配無配のリスク
- 値下がりのリスク
- 売買できないリスク
- つまらない
高配当投資はある程度の資産ありきでの話であり、短期で資産を形成するには不向きです。
仮にあなたが、高配当の不労所得で食べていこうとしているのなら、多少リスクを取ってでも成長株投資で資産を増やしていきましょう。
そして稼ぎきったお金で高配当株を買うのがベストだと思います。
以上、高配当投資を失敗した私からの解説でした。