飲食店で「正社員」として働くのはきつい?転職失敗しないためのポイントを経験者が解説

飲食店への転職や就職を考えている方へ。

飲食店の「正社員」の仕事は、表面的には楽しそうに見えるかもしれませんが、その裏には想像以上の困難が潜んでいます。

この記事では、飲食業界で正社員として働く上での厳しさと同時に、成功するための就職先の見つけ方について深堀りしていきましょう。

 

困難を乗り越え、充実感ある飲食業界でのキャリアを築くために知っておくべきポイントをご紹介します。

 

それではよろしくお願いいたします。

飲食店で正社員として働くことが「きつい」と感じる3つのポイント

なぜ飲食店で正社員として働くことが「きつい」のか

仕事がきついと感じている理由は大きく3つのポイントがあります。

  • 飲食店の仕事が向いていない
  • 変則的なシフトと長時間労働
  • 理想と現実のギャップ

一つずつ詳しく解説していきますね。

飲食店で正社員として働くことに向いていない人の特徴

  • コミュニケーション能力が低い
  • 臨機応変な対応が難しい
  • 細かい作業が苦手
  • 笑顔が苦手
飲食店の仕事はコミュニケーション能力が求められる

飲食店は人との関わりが非常に多い職業です。

お客様はもちろん、同僚と仕事上の連携が重要になってくる仕事なので、コミュニケーション能力が低いと実感していたらやめておきましょう。

飲食店ではトラブルだらけ

飲食店では予想できない状況が当たり前のように発生します。

  • 異常な混雑
  • いきなり予約していない団体客
  • 酔っ払い等迷惑客
  • 渋滞が原因で業者から食材が届かない
  • お客さんが料理を喉に詰まらせて救急車を呼ぶ

こういったトラブルに臨機応変な対応が求められるため、自信がない人は今の内にトラブルを想定して対応できるようになることをオススメいたします。

マジで起きます。

調理技術は当たり前のように求められる

飲食店だと細かい作業を頼まれることが多い、特に調理スタッフは覚悟しておきましょう。

  • 食材の仕込み
  • 料理の盛り付け
  • 賞味期限の管理

ただし、こういった作業は慣れることが可能なので、自宅で練習することで克服できます。

笑顔になることを恥ずかしがらない方がいい

飲食店の仕事は接客が中心になることが多いです。

良い接客はとにかく親切丁寧に対応すること、そこに笑顔が合わさることで完璧となります。

どれだけ接客姿勢が丁寧でも不愛想だとお客さんも気持ちよく帰ることができません。

笑顔で接客することで回避できるトラブルもありますので、できるだけ笑顔で接客しておきましょう。

飲食店の労働時間は長く、働く時間帯も不規則です

飲食店の労働時間は長く、働く時間帯も不規則です

飲食店の仕事は正社員なら当たり前のように残業が発生します。

これは人手不足が原因であることが多いです。

また、働く時間帯も不規則であることが多く生活リズムを崩してしまうかもしれません。

その結果ほかの業界より「きつい」と感じてしまいます。

理想と現実のギャップがキツさを倍増させる

理想と現実のギャップがキツさを倍増させる

飲食店に正社員として就職するからには、「やりたいこと」があるからですよね。

一番多いのは料理漫画みたいに一流の料理人になりたいとかですね。

残念がらあなたの理想通りにはいかない可能性があります。

 

実際に私は調理スタッフを希望して入社しました、料理することが大好きだったからです。

しかし、入社後少ししてから「ホールスタッフの人数が不足している」といった理由で異動させられました。

その後は一向に元の調理場へ戻れず、嫌になり転職を決意することになりました。

 

これは一例です、他にも様々な理想と現実のギャップがありますので、事前に自分が就く「仕事の内容」と「職場の環境」をしっかり把握しておきましょう。

飲食店で仕事するなら「業態」と「ポジション」の特徴を把握しておこう

飲食店で仕事するなら「業態」と「ポジション」の特徴を把握しておこう

飲食店の業態によって「きつい」とかんじるポイントは違います。

仕事を探す前に各業態のキツさを把握しておきましょう。

  • ベーカリー(パン屋):朝が非常に早い、例:3時出勤
  • カレー屋と焼き肉屋:料理の香りが体中に付着する
  • 握り寿司屋:下積みが長い
  • ケーキ屋:12月とそれ以外の忙しさに差がありすぎる
  • 居酒屋:夜間中心の業務になる場合が多い、酒癖の悪い客に当たることも
  • 格式の高いレストラン:求められる要素が多く厳しい、窮屈に感じる
  • ファーストフード:客単価の低さから客層が悪いことがある
  • 個人経営店:給料が低い休めない等、待遇が悪いことが多い

他にも店内のポジションによって仕事がきついと感じる場面があります。

ホールスタッフなら料理に対するクレームとかを受けます、結構心無いことを言われたりするので「きつい」と感じてしまうかもしれません。

【実際に言われたことのある言葉】

  • 俺は客だぞ!
  • おいコラ!先に水(お冷)やろ!
  • 料理が写真と違いますよね?最悪です!

調理場なら熱く重いものを持ち、混雑具合で料理を急かされることも多く、間に賄いも作ってあげないといけません。

 

どんな仕事でも「きつい」と感じるポイントはあるので、ある程度は仕方ないと思ってください。

「仕事がきつい」お店を選ばないためのポイント

「仕事がきつい」お店を選ばないためのポイント

ここからは飲食店を選ぶ際のポイントです。

詳細は面接で聞くのがベストとなりますが、応募する前に求人情報で把握できることも多々ありますので解説していきますね。

年中求人を出している飲食店

まずはこちら「求人情報」の更新頻度です、人手不足を証明していますよね。

今はどこの業界も人手不足と言われていますが、求人内容に変化がないの危険です。

人手不足の理由は飲食店側に原因があることが多いです。

  • 入社した人が続かずすぐ辞める
    特にこれが危険で、仕事内容もしくは環境の悪さを表しています。
    絶対避けましょう。

一方で全国展開しているチェーン店など、常に繁盛しているお店も年中求人を出しています。

つまり、求人情報だけでは把握できない情報があるということです。

やはり実際にお店へ食べに行き、職場のリアルな雰囲気をチェックしてみることが良い飲食店を見つけられる秘訣でしょう。

福利厚生などの待遇が悪い飲食店は避けよう

よく「やりたいこと」を優先して、待遇を二の次に仕事を探す人がいますよね。

絶対やめましょう、続きません。

給料が低い、残業代が出ない、有給消化できない(強制消化)こういった待遇の悪さは仕事へのモチベーション維持するのが困難だからです。

 

「飲食店だから」、「未経験だから」仕方がないと諦めずに、業態の中で最も待遇の良いお店を根気よく探すことが成功への秘訣です。

自分を安売りするのはやめておきましょう、損です。

まとめ

どんな業界でも「きつい」ことはあります。

きついと感じる一番の原因は本人が描いた理想像と程遠いことが挙げられます。

 

一歩下がって、本当に自分は飲食店で働きたいのかどうかを考えてみませんか。

もしそれでも飲食店への就職を望むのであれば、まずはどの業態でどういったポジションで働きたいかを決めていきましょう。

そして「お店を持ちたい」など、飲食業界で最終的にどうなりたいかを目標設定をしましょう。

 

そうすれば楽しくやりがいを持って働けるのではないでしょうか。